簡単な自己紹介をお願い致します。
一般社団法人カヌーホーム代表理事の尾野藤直樹と申します。
私たちカヌーホームは、2018年に設立しました。「日本のカヌーを、もっと前へ前へ」を掲げ、日々カヌーの普及や強化にかかわる活動を行っています。
カヌーというスポーツに関わる方が、より幸せに楽しくカヌーに取り組んでいただけるよう、各種の活動を展開しています。
またその中で、水辺を大切にする人が増えていくように取り組んでいます。
設立に至った経緯や、関わるようになったきっかけを教えてください。
スポーツは、「する」「みる」「支える」の3者が関わりあって成立するものですが、カヌーにおいては、まだまだ「みる」や「支える」に携わる人が、ほかのスポーツと比べて少ない現状があります。
社会におけるカヌーの価値を現状よりも高め、カヌーを「する」=漕ぐ・選手活動をするだけではなく、
観戦する・サポートをする・応援する・育成するなど様々な形で一生涯カヌーに携われるような環境を作っていきたいと思い、カヌーホームを立ち上げました。
実際に設立・携わってみて環境や周り、気持ちの変化などをはありますか?
カヌーが、マイナースポーツに位置づけられているとはいえ、1964年の東京オリンピックで正式種目に決定してから早60年近く経っており、先人たちがカヌーを普及・強化に尽力されてきたことや、
全国でカヌーを盛り上げるために一生懸命動いてくださる皆様の存在を強く感じました。
皆様の力を合わせることで、未来の子供たちにカヌーを残し、自然に触れあう機会を創り続けることができると考えています。
活動を行っていく中で、課題、壁などを教えてください。
10年後の目標達成に向けて、長期的な計画を立て実行していますが、その一方で現在進行形で解決すべき課題に対してできることが限られてしまうことをもどかしく感じます。
私たちが目指したい目標にむけて多くの方の協力が必要ですが、大きなうねりになるほどの力にはまだまだ足りていないと感じています。
「遠くへ行きたいならみんなで行け」ということわざがありますが、その言葉通り、1人でも多く私たちの活動に賛同していただける方が増えるよう、精進したいと思います。
活動を続けていて、一番嬉しかった出来事は何でしょうか?
自分たちの取り組みが人の役に立てたと実感できたときは、とても嬉しく感じます。
感謝の声をいただいたときや活動にご支援をいただいたときには、
もっと質の高いサービスを提供したいと感じますし、これからもっとカヌーを好きになって、自然と関わる方が増えてほしいという気持ちを強く持ちます。
活動を続けていて、悲しかった出来事はありますか?
環境が整わずにカヌーをやめてしまう方がいるとき、とても悲しい気持ちになります。
カヌーだけが世界のすべてではないですが、やりたいという気持ちがあるときに続けられるような環境や機会が十分でないということに対して力不足を感じます。
これから、そういった場を少しでも多く創っていく必要があると考えています。
活動に携わる一人の人として、今後の目標を教えてください。
まずは自分自身が、いつまでも夢をもって活動を行い、そうした姿勢を子供たちにも感じ取ってもらえるようでありたいです。
そしてその夢を実現するために、常に学び、成長し続けて、カヌーの未来を創っていく一員であり続けたいと思います。
団体としての今後のビジョンをぜひ教えてください。
「日本のカヌーを、もっと前へ前へ」という言葉を掲げていますが、カヌーに乗って前に進んでいくように、常に前向きに行動し、子供たちに夢を与えるような活動をしていきます。
スポーツを通じて人生に豊かさを提供し、自然環境と共生するスポーツの在り方を発信していきます。全国各地でカヌーイベントを開催し、その際に安全講習やクリーン活動を取り入れることを当たり前の取り組みにしていきます。
定期的に開催しているイベントやワークショップなどがあれば、教えてください。
現在は、全世代向けのカヌー大会を毎年開催しています。
直近はコロナの影響もありオンラインでの開催でしたが、エルゴというトレーニングマシンを用いて、ショッピングモールの広場で大会を行うことで、カヌーをより身近に知っていただいたり、疑似カヌー体験ができる機会を創っています。
また、オンラインの指導講習会や自治体と取り組むカヌーイベントを実施しています。
最後に、エネルギーファンディング®︎に期待することを教えてください!
コロナ禍をきっかけに、他者へのいたわりや支援の輪が広がっているように感じます。
若い世代が、商品やサービスの安さだけでなく、そのバックグランドにあるストーリー・哲学に共感して選択をしている時流も含め、
電気代という身近なところから社会貢献や他者への支援ができるエネルギーファンディング®︎という仕組みは素晴らしいと考えています。
私たちもエネルギーファンディング®︎の活動を通して、カヌーが、自然環境と共生するスポーツという点を広く皆様に知っていただければと思っています。
カヌーがもっと沢山の方にとって身近なスポーツになるように日々活動しています。カヌー種目でのオリンピック金メダル獲得目標(2032年)やそれに向けたアカデミー事業、種目間の選手の交流や相互理解、広くカヌーの広報などを行っています。