関東
「体験が少なくなっている子どもに、身体、とくに手を使う活動を」という想いから2001年に開設されました。「全身の感覚を使う制作活動の場を作る」「つくることが好き、をつながりにした、家庭でも学校でも会社でもない、第3のホッとできる場をつくる」という目的を持って活動しています。
私たちアトリエ・アルケミストは「体験が少なくなっている子どもに、身体、とくに手を使う活動を」という想いから2001年(平成13年)に開設された絵画造形教室です「全身の感覚を使う制作活動の場を作る」「つくることが好き、をつながりにした、家庭でも学校でも会社でもない、第3のホッとできる場をつくる」という大きなふたつの目的を持って活動しています。
ちょうど10年ほど前でしょうか、「ハサミをうまく使えない」「ひもがうまく結べない」など、手や身体をうまく使えないお子さんが急に増え出しました。
今の子どもたちは、指先と画面のコミュニケーションに時間を取られ、生き物として本来行わなければならない動作のインプット経験の回数が少ないのだ、と私たちは考えています。
あくまでも現場の感覚に過ぎませんが、周りの子の話を聞けない、目を合わせて話せない、自分のことばかり話す子どもと、手指をうまく使えない子どもはかなりの確率で重複しており、身体経験の少なさが、コミュニケーション能力にも影響を与えることが伺えます。
しかし1年ほど道具を使って“つくる”経験を重ねると、多くの子がハサミも上手に使えますし、他者とのコミュニケーションも円滑に行えるようなり、落ち着いてきます。
その経験から、わたしたちは現在、全身を使った表現活動の大切さを伝えるワークショップをたくさん行なっています。
「作ることが好き」をエンジンに、様々な素材に触れて、手を動かしていくことは、とくにお子さんにとって、今のコロナ禍のなかでは非常に重要なことだと思っているからです。
でも、そんな私たちはいま、3年後にはこの場を立ち去らなくてはいけない危機に立たされています。
2019年に突然、活動拠点としている一軒家のオーナーから移転の依頼を受け、当時は周囲のみなさまの助けにより辛くも移転が叶いましたが、唯一見つかった物件は期限付きのものでした。
交渉の努力はするつもりですが、基本的に3年後には移転する契約なのです。
日々資金を貯める努力はしているものの、小さな町のアトリエでは限界があります。移転資金がなければ、コロナ禍も越えて21年間続けてきた活動もストップしてしまいます。
もし、わたしたちの活動に価値を見出してくださる方がおりましたら、ぜひご支援を賜りたく、心より、お願いを申し上げます。