近畿
一人ひとりが自分の5%を誰かのために使うことがあたり前の社会をつくるために、私たちみらいこども財団は活動しています。若者もお年寄りも、男女の区別もなく誰かのために、自分自身の5%を使って誰かから「ありがとう」という目に見えないけれど素敵なギフトを送りあえる場を作ります。
現在東京・大阪を中心に約170名のボランティアが所属し、虐待や貧困などの家庭の事情で親と暮らすことができない子どもたちが暮らしている児童養護施設を支援しています。
全国に約600ある児童養護施設では約3万人の子どもたちが暮らしており、多くの子どもたちは虐待を受けた過去を持ちます。
心に深い傷を負った子どもたちですが、児童養護施設の多くは職員が不足しており、十分なケアをすることができない状況です。
そして子どもたちの多くは心の傷が癒えないままに成長し、18歳で施設を出てからもより一層苦しむことになります。
それは人を信じることができないからではないかと考えた私たちは、施設にいる間にもう一度子どもたちが心から人を信じることが出来るよう、何度も会いに行こうと決めました。
毎月1回施設に集団訪問し、子どもたちと遊ぶことで関係を築いています。毎月1回の集団訪問をベースとして、一人の子どもに対して一人のボランティアが週1回マンツーマンで行う教育支援、ボランティアが自身の仕事を紹介する就業支援も行っています。
また施設を出た子どもたちが気軽に立ち寄れる居場所作りも目指しています。
コロナ禍では訪問などの通常の活動ができない中で、施設様にお困りごとをお聞きし、コロナで生活が困窮している卒業生への現金支給や、企業と連携して消耗品などの物品支援を行うなど活動を続けています。
2021年4月からは、児童養護施設から進学したお子さんの金銭面・精神面両方をサポートすることを目的とした、オンライン里親プロジェクトをスタートしました。
児童養護施設の子どもたちが施設を卒業した後もしっかりと人生を歩むことが出来るように、これからも様々な人を巻き込みながら活動に取り組んで参ります。