北海道・東北
悩んでいる学生と近い境遇・環境にいることが何か力になるのではないかと思い、有志とこの団体を立ち上げました。学生の悩みを学生が受け止める機関はコロナ禍が収束しても必要です。コロナを言い訳にするのではなく、こうした自分の思いを叶える追い風に変えるべく日々活動しております。
学生同士が支え合い、安心して学べる街づくりを実現するため、学生が相談対応コミュニティを運営。学生が気軽にアクセスできるように、またこちらからも困っている学生にアクセスできるように、食糧提供やイベントの企画・運営を行う。
SNSと対面の両方で学生からの相談を受け付けるため、仙台市内のオフィスを借りて、フリースペースとして開放するほか、TwitterやInstagramでの情報発信に力を入れている。
また、コロナ禍における学生の孤立・困窮は仙台市・宮城県に限らず、全国に共通する社会課題であるため、当事業が未来の東北や日本に良い影響を与えられるよう長期的・広域的視点も見据えながら活動に取り組む。
我々は将来的な展望として、以下の3点を目指している。
(1)街の中で“当たり前”なものとして存在する「はぐね」へ
仲の良い友達やその友達の友達、サークルの先輩やアルバイト先の同輩など、身の回りにはぐねを利用したことがある、または知っている人が存在している状態を作る。
自身の利用はもちろん、周囲の人が困ったときに、相談窓口として当団体を提案してもらえるように認知向上を進めていく。
(2)学生が安心して学び、社会に飛び立てる街・仙台へ
当団体が不安や悩みを抱えた学生から気軽に頼ってもらえる窓口となることで、安心して学べる街づくりに貢献する。
はぐねは、仙台で学んだ学生が社会にいきいきと飛び立つための、一助になることを目指している。
(3)安心して学べる日本へ
まずは京都・福岡・広島など学生が多く集まる都市の学生団体と連携し、互いのノウハウを共有して、若者が安心して学べる環境基盤を作っていく。
いずれは、学生が日本のどこに進学しても勉学に励めるような街づくりを日本全国に浸透させる。
2020年11月設立。
代表の狐野が大学生活を送る中で、経済的な理由により部活を辞めてしまった同期を目の当たりにし、「このような事態は誰もが陥る可能性がある」と危機感を覚え、大学生の孤立・困窮防止を目指す一般社団法人ワカツクの活動へ参加。
同様の志を持った学生とともに学生支援団体はぐねを立ち上げる。
通年でメンバー募集を行い、現在、大学生13名で活動中。メンバーは、東北大学をはじめとする5大学から集まっており、大学の枠を超えて協働している。
1.学生が気軽に利用できるフリースペースの開放
悩み事や困っていることがある学生が、気軽にはぐねスタッフに相談できる場を無償で提供する。
はぐねが運営するフリースペース(仙台市青葉区北目町 4-7HSG ビル 3F )は、オンライン授業が多い中で誰かと話したいけれど身近に話し相手がいない学生や、自宅の光熱費を節約したい学生、無料 Wi-Fi を利用したい学生等、誰でも利用できる場である。
なお、フリースペースの開放日時は、火曜日・水曜日・金曜日(平日 15:00~19:00)・土曜日(13:00~17:00)であり、開放日時には、はぐねスタッフが常駐する。
現在まで延べ 65 名の方にご利用いただいた。
より多くの学生に、はぐねやフリースペースを認知・利用してもらうため、今後は特に以下の内容に力を入れて取り組む。
2.食糧支援
月に2回程度、事前に申し込みいただいた学生に、1人あたり4日~1週間程度の食糧を無料でお渡しする。
基本的には、はぐねの活動拠点(仙台市青葉区北目町 4-7HSG ビル 3F)で食糧をお渡ししているが、コロナの感染拡大や利用者の希望をふまえ、配達・配送も行っている。
6月19日現在で、延べ41名の方に提供し、申込者のニーズに合わせて行うことができた。
現在は、はぐねの SNS で情報発信を行い、情報を見つけてくれた人だけに食糧を提供しているが、まだはぐねの存在を知らず困窮している学生もいると考えられる。
より多くの方に食糧提供の取り組みを知ってもらうことにも力を入れて活動を行う。
3.イベント企画・運営
キャンパスへ通う機会が少なく友達作りや先輩との交流があまりできなかった新2年生や、今年度入学したばかりの新1年生を対象とし、主に友達作りや人との交流の場を提供することを目的としたイベントを、オンラインと対面で行う。
イベントは、毎月、オンラインイベントと対面イベントをそれぞれ1回ずつ(合計2回/月)開催する。現在までに定期的にオンラインと対面両方の形式でイベントを計9回開催し、96名の大学生が参加した。
参加者の満足度も高く、イベントをきっかけにはぐねが食糧支援を行っていることを知った方へ、食糧を提供することができ、生活費に困っている学生を助けることができた。
今後もオンライン授業が続き、人との交流機会が少ないであろう新1・2年生に対して友達や先輩と交流する場を引き続き提供していく。
4.情報収集・発信
年間を通じて、宮城県内の学生を対象とした情報発信を行っている。
具体的には、ホームページ・Instagram・Twitter・Facebook を活用して、食糧支援活動やイベント開催等の告知を行っている。
はぐねの認知度を上げるため、大学生のアカウントフォローや、DM送信、学生アンケートの協力依頼、1・2年生が多い学生寮へのポスティング等を行った。
大学生のアカウントをフォローする際は、宮城県内の大学生とつながるため、「#県内の大学名」をつけてツイートしている学生や、投稿内容を確認しコロナ禍で悩みや不安を抱えている学生を積極的にフォローして、はぐねの情報を伝えたい人へアプローチすることができている。
今後もより多くの方がはぐねについて知りたくなるような、またフォローしたくなるような情報発信を目指したい。
経済的に困窮している学生へ提供するための食糧購入費や、孤立しやすい大学1・2年生の交流機会となるイベント運営経費として使わせていただきます。
はぐねと学生のつながりの輪を広げることにより、コロナ禍においても、学生が安心して充実した大学生活を送れるようになることを目指しております。
困窮している学生を中心に、はぐねから物理的な生活支援(食糧提供)を行いつつ、彼ら・彼女らとのやり取りを何度も重ねることで関係性を深め、現在、困っている学生が一人で悩みを抱えこまない環境を作りたいです。
同時に、はぐねの活動場所をフリースペースとして開放したり、SNS を利用した窓口を開設したりすることで、学生が困った時は、対面・オンラインの両面から、いつでもはぐねを頼れる体制を確立したいと考えております。
加えてイベントや広報を展開することで、はぐねの認知度を高め、現時点では「困った」と自覚していない学生とも予防的につながり、彼ら・彼女らが困ったときはいつでも支えになれる状態を目指していきます。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今、大学生は、ただでさえ不安でいっぱいの学生生活に加えて、コロナ禍により一層苦労を強いられています。
それぞれの学生やその家庭にはそれぞれの大変さがあると思います。それを図り知ることはできません。
ですが学生が主体となって運営している団体だからこそ、学生が現在抱えやすい悩みには共感できるところがあります。
私たちは、学生の悩みを学生が聞けるコミュニティを作るべく日々活動しております。
ただ、私たちの活動はいずれも胸を張れるものですが、継続的に活動を行うためには安定した経済基盤が必要です。
一人でも多くの学生が安心して学び続けられる未来のため、少しのご支援でも我々の励みになります。
お力添えのほどよろしくお願いいたします。