近畿
コミュニケーションの壁を壊すことで、今よりも活躍できる人たちがいる。違いを活かし合い、誰もが可能性を発揮できる社会をつくります。
サイレントボイスでは、聴者とDEAFが1:1の割合で働いています。
「聞こえる聞こえない」という違いに向き合い、実際に様々な課題を解決してきた私たちにしか提供できない価値を追求することで、コミュニケーションの壁とたたかう人たちの力になりたいと考えています。
聞こえない人も自分らしく生きられる社会を作りたい。
そんな思いの元、ろう児・難聴児の「教育」事業と、ろう者・難聴者の「働く」に関する研修やコンサルティング事業を展開しています。
教育事業では、聴覚障害のある子どもがいる家庭を対象とした総合学習塾を運営。
大阪の塾に加えて、オンラインで全国にむけたプログラムにも力を入れています。
■聴覚障害者の両親を持つ聞こえる子ども(代表尾中)の気づき
・家庭内では電話を取る等の聴覚障害者ができないことは役割分担がされていた
・逆に聞こえる子どもができないことは両親の助けがあり、家庭内には障害がなかった
・特にネットやパソコンなどの登場は聴覚障害者の情報を得るハードルを下げ、生活が劇的に変わった
■設立の理由「聴覚障害者の仕事や教育は刷新されるべき」
・上記の家庭内では劇的に生活が変化した一方で、社会の中、特に仕事や教育の場では前例通りの取り組みが続いていた
・「単純労働で昇給昇格がない」「学校の先生の話は分からない」が当たり前として存在している
・その状況を変える「方法」や「考え方」について提供ができると考え設立
■活動の心がけ
・健聴者と聴覚障害者を同数にして組織を運営する
・それぞれの個人の強みを発揮できる連携をする
2014年より、DEAF特有の「コミュニケーションの壁を乗り越える力」を実践的に習得する企業向け研修プログラム「DENSHIN」を提供開始。
2017年には教育分野へも参入し、ろう・難聴児向けの総合学習塾「デフアカデミー」を創設。
2020年には、手話によるオンライン対話授業を行う「サークルオー」をリリース。
全国各地のろう・難聴児のインフラ整備を目指す。
2021年、大阪府が推進する【NPO等活動支援によるコロナ禍における社会課題解決事業】に「大阪府下のろう児・難聴児とその家族への出張型・オンライン支援プロジェクト」が採択決定。
教育・就労という二大テーマについて「DEAFと社会の関係性を変える」事業を展開中。
頂いたご支援は、全国のろう児・難聴児対象のオンライン教育事業「サークルオー」に使用させて頂きます。
都市部と比較して人口の少ない地域の支援環境は整備されていません。
その地域にいる子どもたちは出会いや学びの場が少なく孤立傾向にあります。
私たちはオンラインを活用することで、「距離の壁」をなくし、支援環境がない子どもたちとも繋がることができると考えています。
子どもの授業料、教材開発費用、設備投資に活用させて頂きます。
ろう児・難聴児にとって人との出会いは、自分を見つめ世界を拓くための方法になります。
私たちがオンライン授業を試験的に始めた頃、滋賀県に住む難聴児とつながりました。
彼は手話ができず、音声日本語を話すこともできない。
コミュニケーション手段としては、筆談を使うのみ。
そして、初めてオンラインでコミュニケーションを図ってみると、こう言ったんです。
『耳が聞こえないのって、世界に自分一人だけだと思っていました』。
その孤独感を想像できますか?
信じ難いですが、これが現実であり、まだ取りこぼされてしまっている子どもたちが大勢います。
ろう児・難聴児を対象にオンラインで授業を行うサービスは、ほとんど存在しません。
彼らの教育は家庭や地域の教育機関に依存してしまう。
この現状を変え誰もが当たり前に教育を受けるためにも、「サークルオー」はこれからも活動していきます。
「サークルオー」へのあたたかいご支援をご検討いただき、ありがとうございます。
ご寄付は、全国にいるろう児・難聴児の教育を保障するために、大切に役立てさせていただきます。
私たちの手で子ども達の未来を作っていきましょう。
よろしくお願いします。