近畿
日本赤十字社大阪府支部は、1887年(明治20年)に設置されて以来、大阪府民の皆様の温かいご支援をいただきながら、赤十字の目指す「人道」実現のため、大阪府内全域にわたり幅広い活動を展開しています。
身近なところから世界まで、「救いたい」思いを赤十字と。
戦争や紛争、自然災害・・・世界は人々の苦しみや痛みで溢れている。
その人たちに寄り添い、救っていきたい。
日本赤十字社は、その想いに賛同してくださる多くの方々の協力を得て、「人間のいのちと健康、尊厳を守る」ために”国内災害救護・国際活動・医療事業・看護師等養成事業・血液事業・社会福祉事業・救急法等の講習・赤十字ボランティア・青少年赤十字”の9つの事業を展開しています。
これらの事業は、赤十字の理念に共感し、その活動資金を出資してくださる約16万人の個人会員の方々や約8万の法人会員、約119万人のボランティア、年間のべ約493万人にものぼる献血者の存在などによって支えられています。
そうした人々の想いをさらに広げ、連携の輪を作り、具体的な活動につなげていくことが赤十字の役割だと考えています。
日本赤十字社大阪府支部は、大阪府内の赤十字活動を推進・実施していく団体です。
「苦しんでいる人々を救いたい」 という想いを形にするため、活動資金へのご協力をよろしくお願いいたします。
赤十字は、今から約160年前、アンリー・デュナンという一人のスイス人青年実業家が遭遇した戦場での体験から生まれました。
「傷ついた兵士はもはや兵士ではない、人間である。人間同士としてその尊い生命は救わなければならない」というデュナンの提唱は世界中に広がり、赤十字の国際組織(国際赤十字・赤新月社連盟)に加入する国・地域は、今や192にのぼっています。
日本赤十字社はそのうちの一社であり、1877年(明治10年)の西南戦争の最中に設立された「博愛社」という救護団体が、その前身です。
日本政府のジュネーブ条約(赤十字条約)加入翌年の1887年(明治20年)に日本赤十字社に改称し、世界で19番目の赤十字社として正式に認められました。
設立以来、阪神・淡路大震災や東日本大震災など全国各地で起こる災害での救護活動を中心に、苦しむ人を救うため幅広い分野で活動しています。
大阪府内の活動を中心に、近年実施した主な活動の一部をご紹介いたします。
・国内災害救護
平成28年熊本地震・平成30年大阪府北部地震・平成30年北海道胆振東部地震といった地震災害をはじめとして、平成30年7月豪雨・令和元年台風第19号災害・令和2年7月豪雨といった豪雨、台風被害への対応に救護班を派遣し、発災から日常生活に戻るまでの息の長い災害救護活動を行いました。
また、各災害の被災者に対して、毛布や安眠セットなどの救援物資を提供しました。
新型コロナウイルス感染症への対応としては、横浜港に停泊したクルーズ船での医療救護活動や軽症者等の宿泊療養施設への救護班の派遣など、全社あげて新型コロナウイルス感染症への対応及び感染防止に尽力しています。
・国際活動
バングラデシュ南部避難民支援として、ミャンマー・ラカイン州での暴力から避難してきた70万人以上もの避難民が生活する避難民キャンプで医療支援を実施し、これまで10万8000人以上を診療してきました。
また、中東人道危機救援事業として、混乱の続く中東地域であるレバノン、イラク、パレスチナ、ヨルダンに医師、看護師、事務職員を派遣し、支援を続けています。
・医療事業
大阪赤十字病院及び高槻赤十字病院では、厚生労働省はじめ各行政機関からの要請に応じ、接触者発熱外来の設置や新型コロナウイルス感染症の患者の受け入れ、治療にあたっています。
・救急法等の講習
コロナ禍において、集合型での講習実施が難しくなりましたが、突然の心停止に対応するAED・心肺蘇生の普及は重要であり、当支部では人との接触を心配せずに受講できるオンライン講習を取り入れて実施しています。
・赤十字ボランティア
平成30年大阪府北部地震においては、茨木市及び高槻市に立ち上げられた災害ボランティアセンターの運営支援等に延べ97人が尽力しました。
コロナ禍におけるマスク不足のため、大阪市西成区愛隣地区の訪問看護ステーションが立ち上げた「あいりん手作りマスクプロジェクト」に 10 人以上の裁縫ボランティアが参加し、マスクの作製に協力しています。
・青少年赤十字
府内の学校に対し、赤十字オリジナルの啓発資料である「新型コロナウイルス3つの顔」を使って講義を実施し、普段からの感染予防に加えて、そこから生まれる不安や差別・偏見とどのように向き合い、乗り越えていくかということを啓発しています。
・血液事業
コロナ禍にあってイベント等が中止となり献血の確保が厳しい状況にある中、街頭での呼びかけを強化するなどにより輸血医療に支障が出ないよう取り組んでいます。
以下の9つの事業に対して大切に使わせていただきます。
・国内災害救護
地震や台風などの災害や大事故が発生した際、救護班を派遣して医療救護活動をするほか、救援物資の配分、こころのケア、ボランティア活動などを行います。
職種を問わず職員は日ごろから研修・訓練を重ね、非常時に備えています。また、物資の備蓄、救護資機材の整備なども行っています。
・国際活動
世界各地の紛争や自然災害で苦しむ人々のため、192の国と地域に広がる赤十字ネットワークを活かし、国際救援要員を派遣して人道支援にあたります。
・医療事業
多様化する地域医療のニーズに応えているほか、救急医療、がん診療等の高度医療、へき地医療、訪問介護サービスなどを展開しています。
・救急法等の講習
一次救命処置や健康で安全に暮らすための知識と技術を広めています。
A E D(自動対外式除細動器)の使い方や高齢者の自立を支援する方法、子どもの事故防止と手当などの講習を行っています。
・赤十字ボランティア
地域に密着した「地域赤十字奉仕団」や特定のスキルを有した「特殊奉仕団」などがあります。
また、災害時には「防災ボランティア」としても活躍しています。
・青少年赤十字
全国の教育現場で、赤十字の精神に基づき、児童・生徒が世界の平和と人類の福祉に貢献できるよう、「健康・安全」「奉仕」「国際理解・親善」を実践目標とした多様な活動を支援しています。
・血液事業
献血ルームや献血バスなどで献血者を募集し、採血後は高度な検査を経て安全な血液製剤に調製し、24時間体制で全国の医療機関にお届けしています。
・看護師等養成事業
戦時救護に携わる救護看護婦の養成からスタートし、その後、災害救護が養成目的に加わりました。
養成施設を設置し、看護師、助産師、保健師、介護福祉士を育成しています。
・社会福祉事業
日々の暮らしの中でさまざまな支援を必要としている高齢者や子ども、障がいをもった方々が、個人の尊厳を持って、その人らしい自立した生活が送れるよう、福祉施設でサポートを行っています。
私たちは、国内外で苦しんでいる人々を救いたいという想いを結集し、長年にわたり人道支援活動を行ってきました。
これからも時代の変化やニーズを的確に捉えながら、赤十字活動の使命を果たしていきたいと思います。
その決意は今も昔も変わることはありません。
日本赤十字社大阪府支部へご支援をご検討いただき、ありがとうございます。
皆さまからお寄せいただく活動資金は、赤十字活動のためのあたたかい励ましとなり、大きな推進力となります。
継続的なご寄付が、普段からの備えや「いざ」というときの迅速で最適な支援を可能にします。
ぜひ、個人の方も法人の方も赤十字会員となって日本赤十字社の活動を支えてください。