九州・沖縄
地域との協働による沖縄の赤土等流出防止対策活動をとおしてSDGsの「14 海の豊かさを守ろう」「15 陸の豊かさも守ろう」「17 パートナーシップで目標を達成しよう」という取組を行っています。
赤土等の流出により“サンゴが死滅した海”皆さんは想像できるでしょうか・・・
沖縄のきれいな海に将来その可能性があるとしたら・・・
みなさんは、沖縄のキレイな海の汚染原因の一つに赤土等流出問題があることをご存知でしょうか?赤土等流出問題とは、沖縄特有の土壌である赤土等が大雨時に陸から海へ流出してしまうことです。
陸から流れ出る赤土等は年間約27万500トンとなっており、そのほとんど(84%)が農地から流出していると言われています。
そのため、農地から赤土等が流れないようにする赤土等流出防止対策(土壌保全対策)を取り入れた環境保全型農業の普及が急がれています。
農地での赤土等流出防止対策(土壌保全対策)には、グリーンベルト、マルチング、緑肥によるカバークロップ、畑の傾斜修正など様々なものがあります。
しかしながら、対策には労力や費用がかかり農業経営の負担になることから、零細農家の多い沖縄県では農家さんだけで持続的に対策をするには限界があり、対策普及が進展しない厳しい現状があります。
そこで、農地での対策普及を促進するには行政・NPO・企業、地域と農家が一体となって、対策農家の支援も行いながら対策活動を続けていくことが必要となっています。
そのような中、私達『NPO法人おきなわグリーンネットワーク』は、行政や企業、地域農家等と連携を図り、環境学習活動や福祉の就労支援(グリーンベルト植物苗の購入等)とも連携した対策の一つであるグリーンベルト植栽活動や農家支援などを行っています。
その活動を通して「環境活動」「人材育成」「地域活性化」に関わる地域の方々を協働でつなげ、地域の大切な自然と農業や漁業、観光などの地域のくらし、地域を創る未来のこどもたちが“おおきな環”となって力強く大きくなり、「地域の豊かな自然を活かした持続する地域コミュニティーの創造」に貢献することを目指しています。
現在は、沖縄県が推進する「沖縄県SDGs普及パートナー」に認定され、SDGsの「14 海の豊かさを守ろう」「15 陸の豊かさも守ろう」「17 パートナーシップで目標を達成しよう」にも取り組んでいます。
沖縄の課題である陸域からの赤土等流出に関して、沖縄県では2013年に「沖縄県赤土等流出防止対策基本計画」を策定し、流出割合の多い農地からの赤土等流出防止対策(土壌保全対策)の普及促進を図っています。
農地での赤土等流出防止対策(土壌保全対策)の普及に関しては、農家だけに対策の負担を強いるのではなく、地域が協働で取組む仕組みづくりが求められています。
そのような中、農家や地域住民、企業や福祉団体、学校や地域の子供たち、行政機関等が共に力を合わせて活動する「協働」により、地域の条件を活かした様々な赤土等流出防止活動などの環境保全活動に参加する仕組みを構築し、持続的な沖縄の海の保全・再生、営農支援、観光資源の保全、更に食育を通した地域一次産業の振興と沖縄の発展に寄与することを目的として、2013年8月にNPO法人おきなわグリーンネットワークを設立いたしました。
グリーンベルト植栽活動:植栽本数105,295本(ベチバー)、植栽距離17,038m、参加延べ人数約4,400人
環境学習:実施回数117回、参加延べ人数約4,500人
今後は、体験農園など農業の大切さと環境学習、食育などを連携させた取組を実施予定です。
ご支援いただいた資金は、赤土等流出防止対策を行う農家さんの支援として、グリーンベルト植栽植物ベチバー苗の購入(福祉施設から購入)や緑肥の種の購入費、対策活動を一緒に行う小学生の環境学習の活動費などに活用させていただきます。
活動を通して、いま思うこと・・・
“沖縄の美ら海”とサンゴ礁の保全・・・実は、大地から・・・・
流出する“沖縄の赤土等”も農業や文化などに欠かせない大切な宝物・・・
活動することで、私が学習しないといけないことがとても多いことに気づかされました。
海の保全も大地に根差した活動が必要な時代、そして人との繋がりや思いが必要な時代、関係者だけで対策していた赤土等流出防止対策も、海を愛する方々と陸を愛する方々の『協働』で活動する仕組みづくりへ・・・
そうだ!美ら海への思いを大地に植えよう!
その思いは「グリーンベルト植栽活動」などの協働取組や子どもたちへ素晴らしい沖縄の自然を伝える環境学習など・・・様々・・・
そうだ!美ら海への思いを大地に植えよう!
そうだ!美ら海を未来へ繋ごう!
活動を通して未来の子どもたちへ沖縄の素晴らしい自然や文化、地域の思いを少しでもつなげられればと思っています。
沖縄の赤土等流出防止対策(土壌保全対策)活動を持続させ、沖縄の“美ら海・美ら島”を未来へ繋ぐには、活動を持続するための資金が必要です。
これを機会に、皆様からのご支援やアドバイスなどが頂けると幸いです。
よろしくお願いいたします。