全国
more trees(モア・トゥリーズ)は、音楽家・坂本龍一が代表を務める森林保全団体です。森と人がずっとともに生きる社会を目指し、「都市と森をつなぐ」をキーワードにさまざまな取り組みを行っています。
一般社団法人more trees(モア・トゥリーズ)は、音楽家 坂本龍一が代表を務める森林保全団体です。
加速する森林破壊と地球温暖化の危機的状況に行動を起こすために、坂本龍一氏、細野晴臣氏、高橋幸宏氏、中沢新一氏、桑原茂一氏の5名が発起人となって、100名以上の賛同人とともに2007年に設立されました。
国内外18か所に「more treesの森」を展開し、地域と協働で森林保全を行うほか、国産材を活用した商品やサービスの企画・開発、セミナーやイベントを通じた森の情報や魅力の発信など、「都市と森をつなぐ」をキーワードに「森と人がずっとともに生きる社会」を目指したさまざまな取り組みを行っています。
<深刻化する森林問題>
いま、世界では1秒間にテニスコート15面分もの森が消失しています。木材利用を目的とした伐採や農地・牧草地への転換を目的とした野焼きとそれに起因する森林火災などさまざまな原因がありますが、その多くが人間の経済活動によるものです。
一方で、日本は国土の約7割が森林に覆われる森林大国です。戦後、国によってスギやヒノキを中心とした人工林の植林が推進されたことでこの100年間で日本の森林面積は増加しました。
しかし、生活スタイルの変化や木材需要の低下により、林業が衰退し、この先手入れがされないであろう人工林が増えています。
また、日本には主要な樹木が500種類以上あるといわれていますが、スギとヒノキの2種類のみで人工林の約7割を占めるまでになっており、森林の多様性が失われている状態です。
こうした課題を解決するために、海外では主に植林とインフラの整備を、国内では森の手入れ(間伐など)や単一な森を多様性もある森に転換していく森づくりを展開しています。
【設立以降の活動実績】
●国内外18か所にmore treesの森を展開
●企業の森づくりを10地域で展開(見込み含む)
●設立以降9,000t-CO2以上のカーボンオフセットを実施
●被災地支援プロジェクト「LIFE311」で木造仮設住宅の建設費用支援や木質ペレットストーブを寄贈を実施(支援総額約2億4千万円)
etc…
【2020年の活動実績】
植林面積:87,200㎥
植林本数:12,520本
除伐・間伐面積:140,200㎥
森林によってカーボンオフセットが実現した量:702t
講演の延べ聴衆:約8,900人
地域での森づくり講習会参加人数:97人
シンポジウム・公園への登壇回数:12回
木育ワークショップを体験した人数:約120人
国内外18か所(14地域)に展開する「more treesの森」の保全活動(森林整備及び植林)を中心にmore treesの活動全般に活用させていただきます。
例えばみなさまからの1000円のご支援で、
①日本国内の「more treesの森」約20㎡の整備ができます。
②海外の「more treesの森」に1本の植林ができます。
森の恵みは、木材などの「もの」だけではありません。
森はさまざまな機能を持ち、人々の豊かな生活を支えています。
●木々が根を張ることで土壌を斜面につなぎとめること
●土壌が雨水を蓄え、洪水や渇水を起こりにくくすること
●さまざまな生命が育まれ、生物多様性が保たれること
●大気中のCO2を吸収して気候変動を抑えること
●安らぎや癒しなどの効果を与えてくれること……
挙げきれないほど多くの、さまざまな機能や恵みがあります。
わたしたちはこうした森の持つ機能に支えられ、森が生み出す豊かな恵みを受けて生きています。
森と人がずっとともに生きられるように。
そして、人が森からずっと恵みを受けられるように。
私たちは、そのためにいまできることを、探し、考え、実践しています。
森林保全の活動は50年、100年といった長い期間を要する息の長い活動です。いま私たちが受けている森の恵みは先人が将来の私たちのことを考え、残してくれた財産です。その想いを受け継ぎ、さらにこの先の50年、100年後を見据えて、森づくりの活動を行っています。
これから先、一生涯支払い続けるであろう電気代の支払いを通じて、未来の森づくりに長期的にご支援いただけますと幸いです。