近畿
土砂災害リスクの低い山林を増やすことを目指し事業を行っている会社です。私たちは年々増加傾向にある豪雨による土砂災害を、林業・山づくりから減らすことを目的に、林業界内外のメンバーがデザインやテクノロジーを活用して、森林保全や環境改善に向けたプロジェクトを進めています。
初めまして。株式会社ソマノベース 代表取締役社長の奥川季花です。 私は和歌山県那智勝浦町出身です。高校時代に紀伊半島大水害により被災しました。
この経験がきっかけで水害と林業の関係に関心を持ち、林業の世界へ飛び込みました。
現在は株式会社ソマノベースを立ち上げ、土砂災害のない未来と豊かな森を次世代に残すことを目指し、森林保全・環境改善の観点から林業に関わる活動をしています。
ソマノベースは「土砂災害での人的被害をゼロにする」をビジョンに掲げ、様々な事業に挑戦しています。 例えば、山林保有者と林業事業体をつなげるマッチング事業、森林や林業を身近に感じてもらう木育事業、木材商品の企画や販売など…プログラマーやデザイナー、バイヤー等林業界内外のメンバーと共に、多岐にわたるプロジェクトを展開中です。
2019年9月 パナソニック、ロフトワーク、カフェ・カンパニーが運営する「100BANCH」のGARAGE Programに採択。 同年12月林業界と他業界を繋ぐ新イベント「ソマノベースキャンプ」を開催。
2020年7月 国産材を使用したお茶・コップ・ストローのセット「茶繋木(ちゃつなぎ)」を制作、販売。 クラウドファンディングにて目標金額143%(支援金約72万円)を達成。
2020年11月 林野庁が補助事業により支援する森林づくりの課題解決のための事業共創プログラム「SUSTAINABLE FOREST ACTION2020」にて優秀賞を受賞。
2021年3月
WOOD CHANGE AWARDにて「戻り苗(もどりなえ)」でブロンズ賞を受賞。
300万円の寄付で4000名の学生に向けた森林環境教育を行います。
ただ情報を提供するだけではありません。 実際に自分で森に関わって学べるコンテンツを企画し、お届けします。
森林は私たちの生活に大切な多くの機能を担っています。様々な生き物の生息・生育の場となる生物多様性保全、CO2の吸収・蓄積や、酸素の供給、蒸発散作用といった地球環境保全、降水を一時貯留し、河川へ流れ込む水量を平準化して洪水を緩和する水源涵養、そして、雨による表面土壌の流出や土砂崩れ等を防止したり、落葉等で土壌に養分を供給し河川を通じて海へ栄養を供給したりする土砂災害防止/土壌保全など。
森林は、私たちが生きる環境、そして命を守り続けるために必要不可欠な存在なのです。 ですが、現在多くの課題に直面しています。
木を使う人、木を切る人、木を植える人…木に関わる人が減ってきていることがその1つです。
その結果、森は弱くなり、崩れやすくなっています。
そこで、私たちソマノベースは木に関わる人を増やすため、森林環境教育を始めます。
山や木々のことを学ぶ座学だけでなく、自分たちで苗を育て木を植えるフィールドワークや、木で商品を作るワークショップまで。受講者一人一人が木に関わる人になるようなコンテンツをご用意します。
自ら森林に関わり学ぶ人を増やすことで目指すのは、林業界との関係人口の増加です。
林業界で働く人の創出は勿論ですが、それだけではありません。 林業の技術や組織の革新、木材や森林空間の活用などにおいて、業界内外からアイディアが生まれる状態にすることが大切です。
そのために、仕事として、素材として、使うものとして、林業・木材・森林を1つの選択肢に選べる人を増やしたい。
私たちが届けたい森林環境教育は、長期的なアプローチになります。ただ知るだけじゃなく、
深く理解し、自分のアイディアを乗せてもらうことで、林業界との関係人口増加に寄与します。
同志社大学「Share Your Value Project(SYVP)」の学生たちと共にこの森林環境教育をスタートします。
ソーシャルマーケティングの理論に基づく実践を通じて社会貢献を行い、学術性と社会性の両立を行う研究室です。
いただいた支援は、森林環境教育の運営に伴いご協力をお願いする林業関係者の皆さま・樹木医の皆さまへの講師料や、苗木と苗木をを育てるための土や鉢代として使わせていただきます。