全国
私たちは、ボランティアで訪れたアフリカでエイズ孤児の現状を知った学生7名によって
2005年に設立されました。両親をエイズで亡くし、親戚に引き取られながらも、学校に通うことを許されず、差別を受けて生きている子どもたち。
そうした現状を目の当たりにし、「エイズで親を亡くしても学校に通えるという当たり前の社会を作りたい」という思いでPLASを設立しました。
PLASがめざす世界
みんなとつくる、アフリカの子どもの未来
アフリカで取り残された孤児や貧困家庭の子ども達が、前向きに生きられる社会をつくる。それがPLASの使命です。
私たちはアフリカの人々が自らの力で地域や社会を変えられるよう、一人一人に寄り添い、共に歩みます。
支援の届きにくいラストワンマイルに、子どもたちが将来に希望を持ち、笑顔になれる支援を届けたい。
そして、この活動に関わるすべての人たちがつながって、世界と自分をもっと好きになり、
前向きに生きることができると信じています。
取り組んでいる社会的課題
「エイズに影響を受ける子どもたちが、未来を切り拓くことができない」という課題に取り組んでいます。
貧困やHIV陽性といった困難を抱えるシングルマザー家庭の子どもたちが基礎教育を修了せず中退してしまう現状や、将来のキャリアプランを立てられずに成人していく現状を改善すべく活動しています。
収入の安定しないシングルマザー家庭では、子どもたちは就学できても卒業することが大きなハードルです。また、貯蓄や支出入の管理といった生計向上スキルや、子どもの適切な成長や進学に関する情報を得づらいシングルマザー家庭では、子どもたちは保護者から適切なサポートを受けられません。
そのため、基礎学力や目標設定力・自己効力感など、将来子どもたちが困難な状況のなかで未来を切り拓いていくために必要となる「ライフスキル」を獲得できません。また、親をエイズで失うことで周囲からの差別に苦しむこともあり、心理面でも健全な発達を妨げています。
2005年、ボランティアで訪れたアフリカでエイズ孤児の現状を知った学生7名によって設立されました。両親をエイズで亡くし、親戚に引き取られながらも、学校に通うことを許されず、差別を受けて生きている子どもたち。
そうした現状を目の当たりにし、「エイズで親を亡くしても学校に通えるという当たり前の社会を作りたい」という思いでPLASを設立しました。
ウガンダとケニアで始めた学校支援では、学校建設や農業支援によって1,906名の子どもたちに教育を届け、エイズへの差別や偏見を解消するためのエイズ啓発事業では、現地ボランティア69名を育成、2,6925名の住民にエイズ教育を届けました。
現在は、エイズ孤児を抱える母子家庭の貧困問題を解消すると同時に、子どもたちが安心して学び、未来を切り拓くことができるよう両国で支援を行っています。
わたしたちの活動によってウガンダとケニアで生まれた成果
●支援を届けた子ども : 2,569人
●支援を届けたシングルマザー : 568人
●エイズ教育を届けた人々 : 26,925人
●現地のプロジェクト累計 : 22
(2021年2月末現在)
アフリカのウガンダ、ケニアでの活動
"PLASメソッド"で社会に仕組みをつくる
PLASが支援する取り残された子ども達
わたしたちが支援するひとり親家庭の多くはHIV陽性者が多く、さらに貧困状態にあるという2重苦を抱えています。中には食事もままならない程に困窮する家庭もあります。
初等教育へは多くの子どもが入学するものの、様々な理由でドロップアウト(中退)しています。初等教育を終えて、高等教育進学できる子どもは多くはありません。特に、現地の公的機関や大きな国際組織の手がなかなか届かないラストワンマイルでは、より問題が深刻化しています。
貧困を脱却し、子どもが前向きに生きていく
"PLASメソッド"で社会に仕組みをつくる
そこで、PLASは2つの観点から問題の解決に取り組みます。
1)経済的に困窮するひとり親家庭に対しての「生活向上支援」を行い教育費を払うことができるように環境を整えること
2)保護者が子どもの成長や発達、教育に関する理解や情報が不足しているため「ライフプランニング支援」を行うこと
これら二つを両輪にして母子を支えるプログラムを”PLASメソッド”と呼んで、活動をつくっています。
ウガンダでの活動内容はこちら:https://www.plas-aids.org/activity/uganda
ケニアでの活動内容はこちら:https://www.plas-aids.org/activity/kenya
”PLASメソッド”の詳細ついてはこちら:https://www.plas-aids.org/activity/method
(1)生計向上支援
HIV陽性のシングルマザーを中心に、スモールビジネス(カフェ運営、野菜の栽培・販売、養鶏)の開始・運営を支援。仕事をするための研修提供から初期費用の支援、継続したアドバイスや学習機会の提供を行っています。シングルマザーたちが一定の金額の出資を担い、自身のビジネスとしてのオーナーシップを醸成しています。
(2)ライフプランニング支援
子どもたちが自ら将来を考え計画する「キャリア教育」の機会が現地では限られています。また中等教育を中退した際、卒業後の計画を考える機会がありません。事業では地域にカウンセラーを育成することから始め、カウンセラーは各家庭を回り、子どもにはキャリア発達を促すカウンセリングを、保護者には子どもの発達や進学、家計管理に関するカウンセリングを提供。また、職業人からキャリアパスの話を聞くキャリアトークやワークショップ等を実施しています。
ビジョン ~PLASがめざす社会~
わたしたちは、取り残された子どもたちが前向きに生きられる社会を目指します。
ミッション ~PLASの使命~
アフリカで取り残される孤児や貧困家庭の子どもたちが前向きに生きられるよう、地域社会と共に課題解決に取り組みます。
この変化を起こすため、私たちは現地パートナー団体とともに、エイズ孤児の子ども達だけでなく、大人や地域・行政といったエイズ孤児を取り巻く環境に対しても働きかけを行います。
PLASが現地で大切にしている5つのこと
PLASは「あげる」支援ではなく「つくる」支援をポリシーに、現地での活動を展開しています。
そのうえで大切にしている5つのことがあります。
・事業の成果を最大化するために、パートナー団体と共同します
・パートナー団体の自立と成長を促します
・お互いの強みを活かし、現地の人々による問題解決を促します
・対等な関係と相互の意思を尊重したパートナー関係を目指します
・パートナーとのよりよい事業展開のために、わたしたち自身の成長に努めます
これら5つのことを大切にすることで現地の力を最大限引き出し、「取り残された子どもたちが前向きに生きられる社会」を一緒につくりあげてゆきます。
前向きに生きる
団体名「PLAS」には、わたしたちの願いが込められています。
"P" ositive
"L" iving through
"A" IDS orphan
"S" upport
エイズ孤児支援を通して前向きに生きる
アフリカの子どもたち、地域の人たちともに歩みながら、わたしたち自身も前向きに生きる。
サポーターのみなさんは、共に前向きに生きる一員です。
一緒に、取り残された子どもたちの力になっていただけたら嬉しいです。