外国にルーツのある人が地域社会で自身の強みを生かせる社会の実現へ

● 国際交流シェアハウスやどかり/NPO法人Oneself

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「日本語を学びたい」「日本文化を知りたい」そんな夢を持って来日した留学生が、日本での生活を通して理解を深め、母国との懸け橋になってくれるよう私たちは活動を続けています。

#まちづくり     #国際協力

近畿

国際交流シェアハウスやどかり/NPO法人Oneself

2013年に「ボランティアサークルOneself」として外国にルーツを持つ方々との交流活動を始めた「NPO法人Oneself」は、「地域を繋ぐ」を理念とし外国にルーツを持つ方々が、地域住民の一員として社会参画できるまちづくりを目指す活動をしています。

私たちについて 紹介

〈特定非営利活動法人Oneself〉

「地域を繋ぐ」を理念とし外国にルーツを持つ方々が地域住民の一員として社会参画できるまちづくりを目指しています。


日本語支援事業 外国人配偶者、児童、生徒、留学生、技能実習生、中国残留邦人など「外国にルーツを持つ方」を対象に日本語教室を開催しています。一人一人のニーズに合わせた教室運営を目指しており、生活に必要な日本語や居住エリアで顔の見える繋がりを作るために開講した「Oneself明舞日本語教室」は主に中国残留邦人や外国人配偶者の方が日本語を学んでいます。

日本語教師がクラスをまとめ、日本語ボランティアは学習者と同じ居住地域に住んでいることを条件に募集し、日本語教室がない時でも地域に知っている人がいる、地域の情報を交換できる人がいるという地域密着型の日本語教室です。

また「Oneself新開地教室」は外国人児童や生徒、技能実習生、専門職として働く方を対象に日本語能力試験対策や進学・就職をサポートするキャリア教育を行っています。


異文化交流事業 お互いの文化や習慣を学べるイベントを定期的に実施しています。特に留学生による母国紹介「〇〇ってどんな国!?」はシリーズ化しており、これまでカンボジア、ベトナム、エジプト、ブータンとさまざまな留学生に発表してもらいました。

そのほか防災訓練をテーマにした「防災運動会」にも力を入れています。


住環境・生活支援 神戸市内に住む留学生や技能実習生が安心して生活ができる「国際交流シェアハウスやどかり」を運営しています。

また新型コロナウイルス感染症拡大で生活困窮に陥った方を対象に食料品の無償提供をしています。

歴史 きっかけ・経緯

2013年に「ボランティアサークルOneself」として外国にルーツを持つ方々との交流活動を始めました。交流会に参加していた外国にルーツを持つ方々にヒアリングを行ったところ、生活や日本語習得に関する悩みを抱えていることはもちろん、一番多かったのは居住地域に居場所がなかったり、近隣の方とのコミュニケーションに不安や悩みを抱えていることを知りました。

電車やバスで少し足を延ばしたところにある日本語教室には友達がいて自分のことをよく理解してくれている日本語ボランティアの先生がいて、支援団体と繋がっている。でも自分の住んでいる場所に戻るとそれらがない。このことから「居住地域」にこだわり、地域に根ざした活動を続けてきました。Oneselfがまず活動を始めたのが神戸市垂水区にある「明舞団地周辺」です。

中国残留邦人が多く住むこの地域では20年ほど同じ地域住民として生活をしているのに地域での交流がなく、お互いに距離を保って生活をしている状態でした。

そこで同地域に小さな日本語教室をつくり、同じ場所で日本語ボランティア養成講座を開講しました。日本語を学ぶ人も、日本語の勉強を支える人も同じ地域に住んでいる人。

少しずつ教室のことを知ってくださる人やボランティアをしたいと言ってくださる方が増え、今では日本語教室がお休みの日でも学習者と支援者が地元のスーパーでばったり会っておしゃべりしたり、地元のスーパー銭湯で一緒にお風呂を楽しんだりしています。地元で開催しているお祭りには中国残留邦人の方々が水餃子を販売するブースが出て水餃子づくりを地域の方がお手伝いしてくれます。様子を見に行くと「どうしたの?何かあったの?」と口にします。もうOneselfが地域に入っていく出番はありません。

活動期間は約3年半でした。地域に住む外国にルーツを持つ方が地域に溶け込むまでの間、いろいろなことがありましたが、居住地域で多文化共生は確実に根付くと信じています。

この経験を基に次は「神戸市兵庫区」にシェアハウスをつくり、新たなゴールに向かって活動を続けています。

活動実績 これまでの活動

○●活動の概要○●

「国際シェアハウスやどかり」は長期・短期留学生に、安心で安全な住環境の提供を目的に2015年7月にオープンした約800㎡の大型シェアハウスで日本語学習教室も併設し、シェアハウスの入居者は無料で日本語教室に参加できます。宿題の確認や学校の授業でまだ十分に理解できていない箇所をフォローし、日本語力の向上に力を入れています。またシェアハウスを拠点とし日本で生活するための知識の教授、留学生の健康管理、地域交流、自身のルーツを強みにする活動などを行っています。


〈生活サポート〉

来日間もない留学生や技能実習生を対象に神戸市のごみ捨てルールを指導しています。また防災知識を楽しく学べるイベント「防災運動会」を定期的に開催し、ハザードマップの見方や消火器の使い方、AEDの使い方を指導しました。


〈からだとこころのサポート〉

母国で衛生指導を経験したことがない留学生も多いため大学と連携し「しんかいち国際保健室」を週に1回開催。英語等でも問診ができ病院に行く前に気軽に健康相談できる場としています。また栄養学、感染症予防、性教育をテーマとしたワークショップや講義も実施しています。その他生理痛緩和ヨガや虫歯チェック、こころの相談等を無料で行っています。


〈留学生の地域交流〉

ガールスカウトや自治会、婦人会等とクリーン作戦を通して関係を構築し、自治会行事や地域のイベントに留学生が参加できるよう取り組んでいます。特に自治会行事は近年高齢化していることもあり、このまま若い人が参加してくれなければ地域行事が継続できるかどうかわからないという声もあり、留学生をサポートスタッフとして引率し、地域のお餅つき大会にも参加しました。


〈ルーツを強みにする〉

留学生の多くは日本の生活でなかなか地域住民と交流する機会がないことから、留学生が母国の文化を紹介するイベントを定期的に実施しています。交流会は日本語で行い日本語力向上とコミュニケーション力を磨く機会に繋がっています。

また旅館業法を取得し旅行者も受け入れている。その際は留学生がスタッフとなり近隣施設の紹介や神戸の紹介をしている。日本人スタッフではなく留学生がスタッフとして活動をすることで自身の言語を生かすことができる。特に2019年ワールドカップラグビーでは兵庫区にあるノエビアスタジアムで試合があったことから、アメリカやロシア等、多くのサポーターがシェアハウスに滞在した。この際もスタジアムまでの行き方や飲食ができる場所等を留学生スタッフが案内し、普段日本語学校では交流できない国の方々と話せることにとても喜んでいた。こうして留学生や技能実習生が自身のルーツを強みにし地域社会に参画することで多文化共生の実現を目指しています。

支援の使い道 どのように貢献されるか

皆様からの支援は留学生への「給付型奨学金」となります。国際交流シェアハウスやどかりは「奨学金つきシェアハウス」として新たに支援の幅を広げ留学生支援事業を継続します。


〈なぜ奨学金が必要なのか〉

留学ビザで来日した学生には「資格外活動許可」という週に28時間までならアルバイトをしてもいいという資格があります。

学生達はこの「週に28時間以内」というルールの元でアルバイトをしています。家賃・生活費・学費支払いのための貯蓄等、日本で生活するためにアルバイト代を使っています。

日本語学校で2年生になると大学や専門学校の入試を受けます。試験に合格すると大学や専門学校から「入学金(一時金)」の支払いが求められます。

また同時期に日本語学校の後期の学費支払いが重なる学生が多く、2年生の秋になると学費を貯めるために夜勤のアルバイトに変えたり、28時間を超えて働こうとする学生がいます。

結果的に夜勤のアルバイトに疲れ学力が低下するケースや、28時間を超えたアルバイトが原因でビザ更新に支障が出てしまうことがあります。「学ぶため」に来日したはずの学生達が「学べない」環境に陥っていしまうのです。


日本語学校の学生達にとって一番苦しい「2年生の秋」後期の学費と進学先の入学金が重なるこの時期を支えたいと思います。

また国際交流シェアハウスやどかりが考える「給付型奨学金」はこれまでにない地元の企業や地域住民が選考に関わる新たな選考方法を取り入れることで留学生が地域住民と出逢い、学ぶことができる機会を増やします。

同選考方法は2021年度から取り入れていますが、留学生にも地元の企業や行政機関からも好評です。私たちはこれからも「学びのある選考」そして「選考の見える化」に取り組んでまいります。その結果「住みたい・学びたい・働きたい」そんなグローバル地域の実現したいと思います。


私たちの想い どのような想いで活動をしてきたか

神戸市に住む外国人は47,765人(2021.7現在)で神戸市総人口の約3%にあたり、数字だけを見ると外国人の割合はとても少ないと思われるかもしれません。

しかし、区ごとで見ると「国際交流シェアハウスやどかり」がある神戸市兵庫区にはベトナム人留学生が2000人ほど住んでいます。これは東京都新宿区のベトナム人人口に匹敵します。

神戸市の人口が減少する中、神戸市兵庫区の人口は横ばいです。兵庫区北西部には空き家が増え、高齢者が多いと言われていますが、それでも人口は変わりません。

人口減少に歯止めをかける「留学生」の存在。今や日本の経済活動を支える留学生や技能実習生が地域社会で課題として捉えられることに対して私たちは彼ら彼女らのルーツが強みになるまちづくりをしたいと思っています。

私たちはマジョリティの中にいる「3%」が「ない」と捉えられる社会ではなく「ある」と捉えられる社会を作りたいと思っています。決してペーパー上の「多文化共生」ではなく居住地域に根を張り、地道な活動を続けたいと思います。私たちが目指すゴールは「Oneselfがわざわざ間に入らなくても私たちの地域できているよ」とそんな声が地域から聞けるようになることです。


最後の言葉 私たちから伝えたいこと

「国際交流シェアハウスやどかり」の活動をご覧いただきましてありがとうございました。

皆様の御支援が留学生の学ぶ機会へと繋がります。「日本語を学びたい」「日本文化を知りたい」そんな夢を持って来日した留学生が、日本での生活を通して理解を深め、母国との懸け橋になってくれるよう私たちも活動を続けてまいります。ぜひお力添えを頂きたく存じます。

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