関東
2018年に立ち上がった「一般社団法人アニプロ」は、個人ボランティアで長年活動し、神奈川県動物愛護センターの登録ボランティアとして活動をしてきました。 「引き取り手のない傷病・老齢の犬猫をレスキューし、保護した全ての子に適正な医療を施すこと」を取り組みの基本姿勢とし、神奈川殺処分ゼロ9年間継続を牽引してきました。
神奈川県動物愛護センターの登録ボランティアとして活動をし、神奈川殺処分ゼロ9年間継続を牽引してきました。
里親が見つかりにくい老犬猫・傷病犬猫を中心に引き出し、全ての子に適正な医療をかけてピカピカにし、新しい家族の元に送り出しています。 介護が必要な子には、24時間体制でお世話をし、穏やかに暮らしながら寿命を全うさせることをポリシーとしています。
講演やイベントを通じて活動を発信し、動物を終生飼養することの喜びと飼い主の責任を社会に伝えています。
社会の動物愛護意識が高まり、最終的に飼育放棄が0となる事を目指しています 。
※「飼育放棄された老犬・老猫及び傷病犬・傷病猫を介護するケアハウス運営事業」は令和2年よりかながわボランタリー活動推進基金21に採択されました。
※第一種動物取扱業 資格所有
個人ボランティアで長年活動してきた私たちは、2018年に「一般社団法人アニプロ」を立ち上げました。
・取り組みの基本姿勢は、「引き取り手のない傷病・老齢の犬猫をレスキューし、保護した全ての子に適正な医療を施すこと」。
・飼養環境は冷たいシェルターではなく人のぬくもりがある犬猫の「おうち」にしてきたこと。
・一頭一頭それぞれ注意深く見ながら「栄養」と「食欲」の両方にこだわった食事をあたえること。
など、従来してきたことをそのまま引き継ぎました。
動物たちが安心して穏やかに生きていけるよう、できる事は精いっぱい手を尽くしてきたのです。 10数年に及ぶアニプロの歴史は神奈川県でまだ殺処分が行われていた時に遡ります。全てを助けることは出来ない、救う命を選ばなければならなかった時代。その頃から傷病老齢の犬猫にも保護の手を差し伸べてきました。選ぶ時の線引きとか基準なんて設けなかった。死んでいい命、分け隔てしていい命などない、助けるチャンスはどの子にも向けられるべきという信念の元、引き取り手のほとんどない、活動負担が大きくなる子たちも平等にレスキューしてきました。
平成26年5月 感謝状 神奈川県知事黒岩祐治
(神奈川県動物保護センター殺処分ゼロ達成への貢献)
平成27年5月 感謝状 神奈川県知事黒岩祐治
(神奈川県動物保護センター殺処分ゼロ達成への貢献)
令和元年11月 公益社団法人神奈川県獣医師会
(神奈川県獣医師会ハーモナイズ賞)
アニプロのレスキューはいつも、どんなに絶望的な状況におかれた命からも目をそらすことなく向き合い、保護した子たちに対しては日々坦々とお世話し続けてきたのです。「飼育放棄ゼロ」の理想を掲げ、高齢ペットのケア充実をより積極的に実践・普及するための活動と実績が2020年に「かながわボランタリー活動推進基金21・かながわボランタリー活動補助事業」として認められ、運営を開始したのが「アニプロケアハウス」です。
(譲渡実績:2020年末時点で犬1,652頭、猫220頭、その他45匹 …合計 1,917頭)
コロナ禍が日本を襲い活動を圧迫、譲渡会などによるイベント収益の道がいきなり絶たれてしまいました。
そればかりか保護活動の基本「命のリレー」のサイクルを左右する『譲渡』そのものにまで急ブレーキを掛けざるを得なくなってしまったのです。譲渡の際に絶対に必要な「家族面談」や、住環境視察を兼ねた「里親希望者宅訪問」(送り届け)が感染防止の観点からNGとせざるを得なくなってしまったからです。当然大きな活動原資である「譲渡費用収入」も絶たれてしまいました。
この活動はいつ何時「緊急事態」が発生するか全く先が見えない活動です。保護中の子らも、レスキューが必要な子らも。
そんな動物たちの命の危機に向き合うとき、いつも真っ先に壁になるのが「医療費」なのです。いつもギリギリ、余裕がある時など全く無く、ご協力頂いてる獣医師の先生方へのお支払いをお待ち頂くことで何とか命を繋いでることもあります。
神奈川県動物愛護センターは、犬の殺処分を止めて9年目を数えます。
2019年に旧神奈川県動物保護センターからの建て替え完了、神奈川県動物愛護センターとなりました。 これは一見喜ばしく見える反面、大きな誤解を生じさせています。放棄の状況は以前と全く変わっていないのに捨てられる命たちへの世間一般での事実認識をあたかも「動物問題は解決した」かのようにゆるめてしまい、その隙に新たな問題まで派生させてしまっているからです。
放棄の現場は何も変わっていません。
捨てられる動物たち、動物保護の現場は今なお悲惨な現実が次々に起きています。
また、「生かすため」を標榜した新装センターですが、元より勤務時間の決まった行政施設です。 職員に24時間365日体制が必要な弱った動物たちのケアなどはしたくても無理なのです。 私たちの活動はセンターが面倒を見切れない子を引き受ける、いわば「命を守る受け皿」なのです。
人間の身勝手で捨てられる動物達を救いたい。諦めたくない、それこそはいつだってアニプロを前へと押し出してきた言葉でした。
動物への愛と願いが人に大きな難題を乗り越えさせる。それは人と動物を結ぶ「幸せの証拠」なのではないでしょうか。
苦しむ子たちの苦痛を取り除けないまでも軽減することが出来たなら、その事実は動物を愛し幸せを願い続ける人の成果なのではないでしょうか。
苦しみから安らぎへ、この子たちの変わる顔が見たい。その表情が見れたなら、命を支え続ける人の成果なのだと思うのです。
人々の動物への愛が社会の中で正しく回り、実となって動物に還元されるようにしていきたい。
そんな幸せの循環を生み出し、そしてさらに大きな目標へと向かう力を育てたいと思っています。