関東
株式会社Ashirase は 「人の豊かさを"歩く"で創る」 を会社のミッションとしています。
私たちは歩行に関する課題を技術で解決し続け、誰もが自分らしく在れる社会を創出します。
私たち株式会社Ashiraseは、靴に装着するデバイスを活用した、視覚障がい者向けの歩行ナビゲーションシステム「あしらせ」を開発しています。
視覚障がい者の外出は、ガイドヘルパー 、盲導犬、家族同伴、タクシー利用などの手段が存在します。
しかしながらいずれの選択肢も制限が多く、自由に外出することが出来ないのが現状です。
昨今のコロナ渦において、ガイドヘルパーや家族同伴は必ず密になることから利用しずらくなり、さらに外を出歩いている人が減ったことにより、足音等の今まで活用していた情報源も減少したため、状況は悪化しています。
また、一人で外出しようとしても、「道に迷う」「移動に多大な時間・手間が掛かる」「危険な状況に遭遇する」といった多くの機能的な課題があります。
一方で、この機能的な課題により「迷うと、見えていた頃を思い出すと悔しい」「迷った時に話しかけるのが怖い」「嫌な思いをしたくないから出掛けたくない」と自信を失い、自由に移動したいという気持ちを当然のように諦めてしまうという心理的な課題を持っている方も多くいらっしゃいます。
私たちは、この機能的な課題と心理的な課題の両方を解決するために「あしらせ」を開発しています。
あしらせは、靴に装着するアタッチメント型の振動デバイスとスマートフォンの専用アプリを使用して、視覚障がい者の単独歩行を足元から支援するナビゲーションシステムです。聴覚や、白杖からのフィードバックを頼りに周囲の安全の確認を行う視覚障がい者にとって、それらの感覚を邪魔してしまう音声ナビゲーションや白杖一体型のナビゲーションシステムは、不安や危険を生じさせてしまいます。あしらせは足への振動によって情報を伝えるため、聴覚や触覚といった視覚障がい者の方がセンシティブに活用していた感覚を妨げずに歩行することができます。
これらは、「道に迷わない」、「時間が短縮される」、「安全に歩ける」といった歩行機能に関する課題の解決だけでなく、システムが全てを担保しない(やってあげない)ことで、達成感から自信につながり、心理的な課題も解決します。
視覚障がい者の方へ、自由な歩行を実現する「あしらせ」開発へのご支援をお願い申し上げます。
<Ashiraseの歴史>
■代表 千野の、目が不自由だったおばあちゃんの不慮の事故をきっかけに、Sensingood Lab. として活動を開始しました。
■2018年 経産省主催の始動プログラム2018でシリコンバレー派遣メンバーに選抜。
■2019年 内閣府が主催している S-Booster2019 で最優秀賞を受賞し、開発を加速。
■2021年2月 Asics accelerator programにて優秀賞を受賞
■2021年4月 千野、徳田、田中 の3名で ホンダの新事業創出プログラム「IGNITION」から初のベンチャー企業として、「株式会社Ashirase」を創業しました。
■2021年「ひろしまサンドボックス D-EGGSproject 実証事業」に採択されました。
■「みちびき実証事業」に採択されました。
■現在、製品発売に向け、視覚障がい者の方の実証実験等、多くの方の協力の元、開発に注力しています。
<これまで>
全く何もない、"ゼロ"からスタートしました。はじめは、粘土を使用してプロトタイプの模型を作成したり、ポーチに入れた制御用のデバイスと、足に装着するデバイスとを、有線ケーブルで繋ぎ、断線しては繋ぎなおすという地道な作業をしてきました。現在では、スマートフォンのアプリの試作品、足に装着するデバイスの試作品が完成しており、Bluetooth通信で振動の制御、目的地までのナビゲーションを実装しています。
50人以上の視覚障がい者の方に実証実験させて頂きました。多くの方に、大変興味を持っていただき、また、適格なアドバイス・フィードバックを頂戴しており、その貴重な声を元に開発を行っております。特別な訓練も無く、誘導情報を直感的に理解でき、付けていることを忘れる程違和感が無いとポジティブな声も多くいただいております。
<これから>
β版プロトタイプの開発を行っております。このβ版プロトタイプ開発では、2022年秋に発売を予定している「あしらせ」デバイスの量産化にむけ、スマートフォンアプリケーションの開発、あしらせデバイスの各種ハードウェアの選定、実装、防水性・耐久性の試験、ソフトウェアの設計、ソフトウェアの実装、安全性の検討など、数多くの検証・検討を行っております。このβ版プロトタイプを利用して、再度視覚障がい者の方に実証実験を行う予定です。この検証で得られたフィードバックを元に量産品の製造に繋げていきます。
支援いただいたお金は、全額「あしらせ」デバイスの開発・運用費用に充て、視覚障がい者の方の自由な歩行の実現に利用させていただきます。
具体的には、
■ 実証実験として、ご協力いただいた視覚障がい者の方への謝礼費
■ 各種開発費(アプリケーションの開発、ハードウェアデバイスの開発、量産開発費など)
■ あしらせイベント開催
■ PR費用
です。
これまで、本当に多くの視覚障がい者の方にご協力いただきました。
皆さま本当にお話しが好きで、その話がとても面白く陽気な方が多かったです。
一方で、やはり心の深くには「自由に歩くことなんて諦めている」といった心理的に大きな課題が常に存在していることも感じました。
実証実験をさせていただいた際、足からの振動だけで目的地まで到着できたとき、
ユーザーの方が、振り向きざまに「つきましたね!」と、半分驚いたように、半分嬉しそうに、
にっこりわらいながら話された姿が印象に残ってます。
一人でも多くの人に同じような喜びを伝えたい、
一人でも多くの人に自信をもって外出してもらいたい。
そんな想いを持ちつつ、社会に貢献できればと考えています。
株式会社Ashirase は 「人の豊かさを"歩く"で創る」 を会社のミッションとしています。
私たちは歩行に関する課題を技術で解決し続け、誰もが自分らしく在れる社会を創出します。